【ニュースの内容】
カジュアル衣料品店「ユニクロ」などを運営するファーストリテイリングが2020年春に入社する新入社員の初任給を2割引き上げ、25万5千円とする方針を明らかにしました。
【ユニクロの狙い】
人材の獲得競争が激化する中、国際的な展開を見据え、優秀な若手を確保する狙い。
対象となるのは、20年春に入社する大卒や院卒の新入社員のうち、国内外の転勤がある職種で、現在の21万円から4万5千円引き上げる。初任給は総合商社や外資系企業と同水準となるという。
20年春には約650人を採用する予定で、そのうち国内外の転勤がある職種は数百人を見込んでいる。
【私の考え】
人材はまさに人財です。
それは本当に身に染みて感じています。特に『新しいことを考える仕事』(イノベーションを起こす)、『コミュニケーション力が重要な仕事』などは人の力が大事になってくると思います。
(有効求人倍率の推移)
これはあくまで全国平均ですが、有効求人倍率は直近上がり続けています。
売り手市場が続くなか、優秀な人材を確保することは年々難しくなってきていることは間違いないと思います。
私の経験上、優秀な人材を確保する利点は下記です。
1、会社の業績向上に貢献する
(開発、業務効率、など)
2、教育経費がかからない
もちろん1は当たり前ですし、それを期待して企業は採用を進めると思います。しかし、2に関しても私はかなり重要だと考えています。
新卒を採用したら、まず初期教育をします。まずそこで差が出ます。
できない人はできるまで教えると思いますので、そこで教育者側にも負荷がかかります。
サラリーマンは『会社の売上・利益に貢献』することではじめて『会社の戦力』となります。
ですので、研修中や教育期間は会社にとっては投資期間のようなものだと思います。
この期間はなかなか金額では現せませんが、私の試算ではかなりの投資金額になると思っています。
ファーストリテイリングの今回の決断には賛否両論があると思います。その投資に対する対価を得られるのか?
私は十二分に回収可能だと思っていますし、かつ将来の会社の礎となる社員の獲得は競合他社との差別化になると考えています。
人材を人財と捉えた素晴らしい経営判断だと思います。結果はどうなるか分かりませんが…。今後も注目していきたいと思います。