アンテナスイカ
テレビで放映されていて、オッ!と思ったので紹介します。
冬でも食べれるというだけでもすごいですが、やはり気になるのはお味の方ですよね。
一般的に夏場に出回っているスイカの糖度は中心部分は12度、皮の近くは6度ぐらいだそうです。
しかし、アンテナスイカは中心も皮の付近も12度以上、という皮のキワまで甘いスイカなんです!
では、なぜそんなスイカが栽培できるのかを紹介していきます。
変わった栽培方法
普通のスイカは地面に転がっているイメージですが、このスイカは宙に吊るされています!
なんだか宮崎のマンゴーみたいですね…。大事に育てられてる感じがしますね。
これは立体栽培と言われる栽培方法で日光がすべての葉に満遍なく当たることで光合成を活発にするそうです。
そうすることで、
日光吸収率が30%も向上するそうです。だから甘いんですね。
しかし、甘さの秘密はそれだけではないんです!通常のスイカは1つの苗から3〜4玉収穫できますが。。。
これは分かる気がしますね。要は間引きすることでこのひと玉に栄養素が集中し甘くなるというわけです。
ただし、単純計算で、通常1つの苗から3〜4玉収穫できているところ1玉なので生産効率が下がりコストが上がります。
ですのでこのスイカは1玉約2,800円となっており高級フルーツに分類されます。
まとめ
コメンテーターの岸さんもおっしゃっていましたが、このスイカは生産者が創意工夫することでスイカに新たな価値を生み出しています。
今のこの飽食の時代、食べるものは日本中に溢れています。今、食品に関しては二極化が進んでいると感じています。
①とにかく安いものを買う
②高価でも質の高いものを買う
特に②に関しては高齢者中心に高所得者はその傾向にあります。そして企業としては安売り一辺倒の会社は苦戦を強いられ、価値あるものを売っている会社が伸びている傾向があるように思います。
アンテナスイカ、普通のスイカの価格は2倍です。にも関わらずバカ売れしています。
「価値あるものを買いたい」
「少し高くても美味しくて安全なものを食べたい」
という需要は間違いなくあります。スイカはあくまで一例ですが、今の日本には高齢者が持っているタンス預金、動いていない資金が相当な額眠っています。
それらを動かすためにも、日本人の得意分野である「創意工夫」による価値の創造は今後重要になってくるのでは、と感じました。