先日、子供の運動会に行ってきた際に感じたことを書いていきたいと思います。昔との違いを感じながら、その趣旨背景を考えてみました。
目次
- 徒競走について
- 組体操について
- まとめ
徒競走について
運動会を見ていて昔と変わったな〜という部分は結構ありますが、1番変わったと思うのは「徒競走」や「リレー」などの勝負事の競技です。
昔は、1位、2位、3位、4位、と順位を明確にしていましたが、今は違います。
今回の運動会では子供が紅白に分かれて4人ずつ走ります。そして1位、2位が赤なら赤の勝ち、または1位、3位が赤なら赤の勝ち。
1位赤、2位白、3位白、4位赤、なら引き分け(両方勝ち)となります。個人に順位を付けない方針とのことです。
今のこのやり方に賛否両論あると思いますが、私は基本的には反対派です。
理由は、「勝負」というものを通じて育まれるものは大きいと思っているからです。
子供の表情を見ていると、必死な子もいれば穏やかな顔をして走っている子もいます。明確な個人順位が出ないということは頑張らなくてもあまり目立たないということです。
昔は1位の子供は勝ち誇り、ビリの子供は落ち込んでいました。しかし、ビリの子供は次は勝ってやる!と反骨精神が生まれ、そこからまた努力します。
子供の頃からそういうところで揉まれることで勝負根性が芽生えてくるのだと思います。
私はそれは今も昔も変わらず必要なことだと思っています。
おもしろかったのは、親は40代ぐらいの人が多いので、親の方が白熱していたことです(笑)
親A
「いけ〜、◯◯〜、抜き返せ〜!」
親B
「よっしゃ〜、行けー、ぶっちぎれ〜」
気持ちはすごく分かります。
組体操について
これも昔とは少し考え方が違ってきています。当たり前のことではありますが、色んな事故を受けて「安全第一」に重きを置いています。
これに関しては全面的に賛成です。その理由はそもそも論的な部分に起因します。
そもそも組体操はどのような趣旨背景で実施するようになったのでしょうか?完全なる私の個人的意見ですが…
1、チームワークを身につけるため
2、困難に立ち向かう精神力の育成
3、親に成長を見せる場
だと勝手に思っています。組体操で今と昔の違うところ、それは最後の見せ場のピラミッドです。
昔は4段、5段と高さを競い合うように高さに挑戦していました。下で支える子供には過度な負担がかかり、事故も起きました。
私の子供の小学校のピラミッドは土台の子は今まで通り、2段目の子供は1段目の子の上に完全に乗るわけではなく、手を背中に付いて足は地面に立ったままです。
伝わりにくいかもしれませんが…
そして3段目の子は2段目の子の上に完全に乗ります。つまり一番下の子供に過度の負荷がかからないように配慮されています。
それでいて高さは3段ピラミッドと同じです。さらにその3段ピラミッド、150人の児童が壁のように横に連なり、しかも平らな状態から一気に3段ピラミッドが出来上がります。
最初は、??となりました…。なにせ一瞬で3段ピラミッドが出来るのですから。2段目の子が手を付いた瞬間に1番上の子も飛び乗っています。
機敏な動きとチームワークのなせる技です。バックにはワンオクロックの「Wasted Nights」が流れており、その完璧な演技は圧巻、感動しました!
まとめ
運動会は昔と今、変わったことも変わらないこともあります。しかし昔も今も変わらないものは、
子供にとって得るものは大きいということです。逆に子供にとってプラスにならないことはやるべきではないと思います。
組体操のピラミッドがいい例です。危険を犯さなくてもチームワークや難題に打ち勝つ精神力を養う方法は他にもあるということです。
教育現場に対しては厳しい意見も多いですが、私はこの小学校の先生たちは信頼できると思いました。
批判が世の中に蔓延していますが、素晴らしい仕事の仕方ももう少し陽の目を浴びることができれば、世の中もう少し明るくなるのではないでしょうか。